Tr1.Introduction
Tr2.Mysterious Wind
Tr3.風小夜中
Tr4.ノスタルジア
Tr5.風神叢歌
Instrumental
遠くに見える空の蒼めがけ
雲を切り裂き進み続ける
「追いつくはずない」と高を括って
見下ろす世界白に隠れる
季節は緑を染め合い 紅へ変わってゆく
そんな何気ないことにさえ 気付けなくなっては意味がない
風を超えてどこまででも羽撃き加速する
速さのその向こうに見えた光は真実?
嗚呼、たとえ明日が嘘(かげ)に隠れ見えなくなろうとも
信じているこの羽の動きだけは止めたくない!
広がる景色にレンズを向けては
好きな色だけ切り取っていく
覗いた窓から見えるものたちは
直に見るより小さく見える
頂上には届かなくて 風凪いでいたって
心奪われるような瞬間 そんな一瞬(チャンス)を掴みたいんだ
風のように揺れる気持ち団扇で振り払う
夢へと続く空(みち)はピントずれて見えていて
たとえ明日も歩き出せずもがくだけだとしても
信じたこの翼だけは誰にも負けたくない!
季節は緑を染め合い 紅へ変わってゆく
そんな何気ないことにだって 意味は存在するはずさ
だから
嗚呼、風さえ超えどこまででも飛んでいける気がして
速さの向こう側に真実を見つけ出す
嗚呼、たとえ明日が嘘だらけの幻想だとしても
信じているこの翼は誰にも止められない!
冷たい風が 身体すりぬけ
歩く道の果ては 闇の中融けて
柔らかな雲 霞む行く先に
冷めた手のひらにも 少しだけ残った温もり
今ここにあるもの 溢れて零れても
雨が流してくように
いくつも過ぎた刻 いつもの景色には風が吹いていた
綺麗な色と 澄んだ瞳が
じわり心撫でた もう一つ光った星屑
進んできた道と 重なり合う道が
描き出した空 そっと
眠っていた気持ち 目覚める感触を忘れかけていた
今傍にあるもの 儚く思えても
熱く感じてる そう
いつまで続くのか いつかは消えてゆくそれまでなんだろう
今ここにあるもの 捨てたくない事も 持ちきれないまま
全てが愛おしく 全てが真実と 空をなぞってく
いつもの夜空には いくつもの星座が 眠らないままで 遠く
小さく見えるもの 大事に思えたら
もう独りじゃない
今ここにあるもの 溢れて零れたら
雨が流して消えてゆく
いつかと夢に見た いつもと同じように
風が吹いていた 風が吹いている
明日が待っている
遠くに見える 京を眺め
彩られた世界に 魅せられた私は
待ちきれなくて
今この空へ 羽ばたいて
この一瞬 二つない時間が
過ぎ去ってしまう 前に 残したい
私がこの眼で見たもの 残すため今日も 空 駆ける
茜に染まる 空を見上げる
過ぎ去る日々と現在(いま)を 繋ぐのは此処に
残した写真だけ
そして今日も また何処かへ
駆け抜けて この時の流れに
追いつかれないよう もっと速く
あざやかな この季節をまた 残すため今日も 空 遥か
幾千の 時を越え今年も
秋色に染まる 世界 めぐりあう
夕暮れの 秋の京を舞い
あざやかな紅葉 景色 見下ろせば
思い出す レンズに収めた 遠い秋の日 ノスタルジア
この目に映るものは遥か遠くに
途切れたその先まで世界は続く
一面青に染まる大空には
輝き満ち溢れた夢描いて
そう願い希望さえ呑み込む風達よ
憂鬱はもう蹴り出して
翔け抜けろ風の疾さまで今を超えて
切り裂く空に明日が視える
高く天まで飛び越えた景色まで届かんと
地を歩く花に風を
この手をすり抜けてく小さな粒
滲んだ色も全て流れて消えて
一面飾る記事に写すものは
捉えた窓の中に収まるだけ
そう褪せる事のない祈りは儚くて
想いはもう揺るがない
翔け抜けろ風に圧されても動じはしない
淀んだ空を射抜くように
差し込む刃深くまで核心を貫いて
空を舞う花に風を
ああ向かい風でも立ち向かうことを恐れず
雨雲さえ突き抜けて見せよう 答え探し見つける為なら だって…
翔け抜けろ風はいつまでも君を見てる
飛び立つ空は青く深く
挑んだ速度届くまで何度でも立ち上がる
いつか咲く花に風を
共に舞う風を追い越してもっと先へ
切り裂く空と重ねる今
天空高く掴み取る譲れないこの夢は
真実の花に風を